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災害研究- 災害事例の調査・研究情報- 2001年8月21〜23日 台風0111号豪雨災害

2001年8月21〜23日 台風0111号豪雨災害 研究関係情報

 最終更新 2001/08/23

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2001/8/19〜8/22 13時までの積算降水量分布


災害概要(自己作成資料)
 2001年8月21〜23日にかけて,台風0111号が日本列島に接近・上陸し,比較的大きな降雨や,高潮,強風をもたらした.これらの豪雨,高潮等により,西日本から北海道にかけての太平洋岸の各地で被害を生じた.
 総務省消防庁の8月23日11時現在の資料によると,全国の被害状況は,死者6名,住家の全壊・半壊・一部破損46棟,浸水695棟(床上82,床下613)などとなっている.浸水家屋が最も多かったのは愛知県の202棟(床上1,床下201)であり,ほかに和歌山県125棟(同49,76),三重県69棟(同28,41)などが目立った.
 国土交通省河川局の8月23日17時30分現在の資料によると,この豪雨により三重県紀宝町高岡で,新宮川水系相野谷川が越水し,浸水面積 約110ha,床上浸水30戸の被害を生じた(三重県地域振興部消防防災課8月22日14時の資料によれば床上浸水19棟,19世帯,51人).また,三重県南牟婁郡紀宝町浅利の竹の野谷川で土石流が発生したのをはじめ,少なくとも全国で地すべり9箇所,崖崩れ12箇所の発生があった.
 今回の災害で特徴的な点を挙げると以下のようになる.
  1. 台風の速度が日本列島付近に近づいても遅かった(15〜30km/h前後)
  2. その結果,など,比較的多くの降水量が記録されたが,短時間降水量はあまり大きくならなかった
  3. 近年の豪雨災害と比較しても,被害が大きくならなかった
  4. 2000年東海豪雨を教訓とした対応が,いくつかの公的機関においてとられたこと


気象状況


降水状況(自己作成資料)
 利用資料:当日及び1978-2000年のAMeDAS観測所観測データ.
関連リンク

静岡大学防災総合センター 教授  牛山 素行
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