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2006年7月梅雨前線豪雨災害-
降水量最大値を更新した観測所(2006/07/23)
2006/07/23に降水量最大値を更新したAMeDAS観測所(速報版)
2006/07/24作成
- 本ページのデータの修正は行いません.より新しい集計は,今後発表する速報(本災害のトップページに貼ります)に掲載します.
- 「Link」をクリックすると,48時間分の降水量変化のグラフが開きます.
- 観測所名をクリックすると,観測所の位置の地図(Mapion)にジャンプします.ただし,気象庁から提供されている位置データ(緯度経度)は,0.1分単位であり,地図を詳細にしていくと200m程度のずれが生じていることがあります.WGS84->日本測地系の変換は対処しています.
- 1時間降水量の更新観測所は無し
- 牛深,阿久根,紫尾山,さつま柏原,矢止岳は,7月22日17時(牛深は22時)に24時間降水量最大値を更新した.以下の7月23日の記録は,いずれも7月22日の記録を更に上回っている.
- 今回の豪雨では,「降り始めからの雨量が1200mmを超えた」などと報じられた.そのひとつは,鹿児島県の紫尾山で18〜23日に1237mmとなった.22〜23日は683mmで,同地点の48時間降水量の1979年以降最大値が581mmなので,確かに大きな値である.
- 一方,もうひとつの「1200mmを超えた」観測所として,宮崎県のえびのがある.18〜23日に1264mm,22〜23日に829mmなので,大きな値のように見えるが,えびのの48時間降水量の1979年以降上位3位は1207mm,960mm,907mmで,今回の記録は上位3位にもならない.更にさかのぼれば,1971年に48時間1434mm,72時間1541mmなどの記録も持っている.降水量の「激しさ」は,絶対値の大きさではうまく表現できない.
2006/7/23 最近48時間の24時間降水量記録更新観測所
番号 | 府県名 | 観測所名 | 東経 | 北緯 |
24時間降水量 (mm) |
記録時 |
グラフ |
過去最大 (mm) |
統計期間 |
86491 | 熊本 | 牛深 | 130.0267 | 32.1967 |
344.0 |
7/23 3 | Link |
278.0 |
1979-2005 |
88061 | 鹿児島 | 阿久根 | 130.2000 | 32.0267 |
620.0 |
7/23 7 | Link |
353.0 |
1979-2005 |
88101 | 鹿児島 | 紫尾山 | 130.3667 | 31.9800 |
635.0 |
7/23 7 | Link |
462.0 |
1979-2005 |
88107 | 鹿児島 | さつま柏原 | 130.4550 | 31.9167 |
463.0 |
7/23 7 | Link |
331.0 |
1979-2005 |
88161 | 鹿児島 | 矢止岳 | 130.5600 | 31.8550 |
351.0 |
7/23 7 | Link |
294.0 |
1979-2005 |
静岡大学防災総合センター 教授 牛山 素行
E-mail:->Here