空中写真

災害研究- 災害事例の調査･研究情報- 2010年9月8日の台風1009号による豪雨災害に関するメモ- 空中写真

小山町中心部付近の立体視用空中写真

国土交通省の国土画像情報(カラー空中写真)から取得した空中写真を当方で加工して，立体視用のステレオ画像としたものです．
「ステレオ写真」は，ディスプレイに表示してステレオミラービューワで見たり，プリントアウトして普通に実体鏡で見ることができます．「アナグリフ」は，赤青メガネで見ることができます．赤青メガネは自作することも可能ですし，販売しているサイトもあります．

ステレオ写真	アナグリフ

小山町南西部．1977年撮影．写真右上の鮎沢川，須川合流点付近で須川が屈曲し，谷を下刻している様子がわかる．この付近が茅沼地区で，地区内のほとんどは台地上にあるが，一部が須川とあまり変わらない高さの位置に立地している．

ステレオ写真	アナグリフ

小山町中心部．1977年撮影．写真左上が小山町役場付近で，鮎沢川(東西)と野沢川(南北)がほぼT字型に合流する．この付近が今回の豪雨で浸水に見舞われた地区で，1972年の豪雨災害時にも被害が出，このときは死者も発生した．この合流点付近は川と高さの変わらない低地だが，周囲は急斜面に囲まれ，すぐに高くなって台地となっている．

ステレオ写真	アナグリフ

小山町柳島付近．1977年撮影．野沢川が下刻した谷沿いに柳島地区の集落が点在する．家屋が概ね台地上にあり，低地は田畑などとして利用されていることが興味深い．他に出口も概ね家屋は建っておらず，災害を考慮して土地利用がなされているようにも思える．

静岡大学防災総合センター　教授　　牛山　素行
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