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災害調査実施の方針
災害調査実施の方針
2006/07/10, 2009/10/10加筆
当方の災害に対する調査研究は,概ね次のような方針で行っています.
- あらゆる災害の調査を行っているわけではありません.
- 主に,日本国内の豪雨災害(大雨による災害を指す.台風,前線など,原因となる気象現象は関係ありません)を調査研究の対象としますが,特に近隣地域(中部・東海)で発生した災害の場合は,他の災害も対象とする場合があります.海外の災害に関しては,必要と状況に応じて対象にしています.
- 何らかの被害が発生するか,AMeDASの降水量記録記録が更新された場合,主にインターネット上での情報収集を開始します.
- 情報収集の結果,少し関心を持った事例の場合,文章主体の簡単なメモを作成します.2006年6月以降は,このような場合はメモをブログ上に掲載する予定です.
- 多少のデータ解析を行って,グラフや表を作成した場合は,disaster-i.netのweb上にメモと図表を掲示します.この段階で終了とする場合も多々あります.
- 大規模な被害が発生した場合は,上記のメモをまず作成した上で,現地調査を行い,その結果をweb上で速報し,更に学会誌の速報等にとりまとめます.また,その事例の中で特に注目される事象についての調査を行います.この段階まで着手するのは,1年に1〜2回が目安です.
- なにが「大規模な被害」と判断するかは状況によって異なります.降水量記録,被害の程度,被害の特徴などから,筆者の防災に関する研究上の必要と,その時点で遂行中の他の業務との関係に応じて判断しています.
静岡大学防災総合センター 教授 牛山 素行
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