東海地方の既往豪雨と2002年7月豪雨

 今回最も激しい豪雨を記録した岐阜県などの東海地方で過去に記録されている主要豪雨事例時の2日降水量分布図を作成すると下記のようになる.今回豪雨が記録された岐阜県西部(西濃地方)では,これまでにもたびたび豪雨にみまわれていることがわかる.また,1965年,1976年の降水分布型と,今回の分布型はよく似ており,従来の豪雨と同様な構造で豪雨が発生したものと思われる.

1965/9/14-15 1976/09/11-12 長良川決壊
2000/9/11-12 2000年東海豪雨 2002/7/9-10 今回事例

 上記の降水分布図を元に,これらの図の領域内の降水総量(降水量×面積)と,2日降水量400mm以上の面積を算出すると以下のようになる.なお,今回の5日間の降水総量は一部データの不備のためまだ算出していないが,他の4事例より大きくなることはないと思われる.今回の事例は,降水総量も,特に強い降水量を記録した面積も,いずれも過去の同地域で記録された事例に比べ,小さかったことがわかる.


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