2003年7月26日宮城県北部地震災害 研究関係情報
本web中の,災害関係ページの記述は,基本的にページ作成時までの情報を元に作成しており,その後の更新はしていません.内容の最終更新 2003/8/8.
概要
- 2003年7月26日00:13頃,宮城県北部を震源とするマグニチュード5.5(震源の深さ12km)の地震が発生し,宮城県鳴瀬町小野,矢本町矢本で震度6弱を記録した.
- 同日07:13にはほぼ同じ場所を震源としてマグニチュード6.2(震源の深さ12km)の地震が発生し,宮城県鳴瀬町小野,矢本町矢本,南郷町木間塚で震度6強を記録した.
- 同日16:56にもほぼ同じ場所を震源としてマグニチュード5.3(震源の深さ12km)の地震が発生し,宮城県河南町前谷地で震度6弱を記録した.
- 以上,気象庁資料による.
このページには,この地震に関する筆者の調査メモを掲載する.なお,筆者の関心事項は,災害時の情報伝達,土砂災害などであり,これらの面からの情報が中心となる(地震そのものについての情報発信はない).
関連資料(オリジナル)
現地調査写真
- 2003/7/26 松島町・鳴瀬町・鹿島台町・矢本町
- 2003/7/27 河南町・矢本町・鳴瀬町
- 現地を見ての印象
- 道路面の亀裂,陥没は無数にあり,とても数え切れない.多いところでは100mに一カ所くらいの割合.橋の前後,ボックスカルバートや各種の管路の周りなどで特に目立つ.路肩の陥没,崩壊も非常に多い.
- 石の塀(野蒜石?)やブロック塀の倒壊,損壊も非常に多く,数え切れないくらい.集落によってはほぼすべての家で発生しているくらい.方位性がある場合が多い.たとえば,東西方向のみ損壊しているなど.
- 斜面崩壊もかなり多いが,路面の亀裂や塀の倒壊の数ほどではない.たとえば,30度以上の傾斜地のほとんどで発生,というような状況ではない.写真のページに,道路からはっきり確認できる斜面崩壊の位置をプロットしているのでご参考まで.ただし,付近は採石,採土場であった場所がかなり多いほか,もともと裸地状態の斜面となっていたところが少なくなく,新規の崩壊か,拡大した崩壊か,元々あったものかを見分けにくい.
関連リンク
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静岡大学防災総合センター 教授 牛山 素行
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